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【修理】PC用液晶ディスプレイ[FLATRON Wide L226WA-BN]の電源が入らなくなったので修理してみたよ(前編)【液晶モニタ】

1週間ほど前にデスクトップPC用液晶モニタの画面が
暗くなっているのに気づきました。



最初はスクリーンセーバーが起動していると思ったのすが
電源を落としていないのにも関わらず、電源ランプがつい
ていません。


電源ボタンを何度押してもどうにもなりません。

トラブルシューティングの基本は、現状の把握と問題の切り
分けですので、とりあえず現状把握から。

【現状把握】

1.液晶モニタの画面が真っ暗。
2.電源ランプが消灯。
3.電源ケーブルはコンセントにつながっている。
4.PCと液晶モニタはケーブルでつながっている。


次に問題の切り分けをして仮説を立てていきます。

【問題の切り分け】

1.液晶モニタの画面が真っ暗で電源ランプが消灯しているので
 とりあえず、電源ボタンを押してみる。

 → 電源ランプは点灯せず、画面も真っ暗なまま。


2.電源ケーブルを交換してみる。

 → 交換しても電源ランプは点灯せず、画面も真っ暗なまま。


3.このPCを別な液晶モニタに接続してみる。

 → デスクトップ画面が別液晶画面に表示される。

ここまでの情報でざっくりと仮説を立てます。


【仮説】

液晶モニタのケーブル類に問題がなくて電源が入らないのだから
液晶モニタの電源基盤にトラブルが発生している可能性が高い。


というわけで、さっそく液晶モニタL226WAを分解してみます。



分解しないと電源基板が見えませんからね・・・(´Д` )



まずは、裏側のスタンドがネジ4本で留まっているので
ブラスドライバーで外します。


これを外すと



こうなります! 普通です。


次に液晶モニタの前枠部分を外します。

実はここに一番苦戦しました(´・ω・`)



組立工程でプラスティックの爪がパチンとはまる感じに
なっているので、これを無理やりこじ開けることになり
ました。



もっと美しい方法があるかもしれませんが、力技でこじ
開けました(^_^;)






こじ開けると、前枠と裏蓋と液晶モニタの中身の3枚おろしに
なります。


(1)銀色のアルミケースに入った電源基盤と制御基板、その下に液晶パネル。
(2)前枠(と勝手に名付けた部分)
(3)裏蓋(同上)




前枠と裏蓋は、どこかによけておきましょう。



液晶パネルは壊れやすいので下に柔らかいものを敷いておくと
よいと思います。私は布団の上に置きました(^_^;)


作業しやすいように液晶パネルと基盤をつなぐケーブルを全て
外して切り離します。

それから基盤が収められている銀色のアルミケースをゆっくりひっくり返します。

そうすると電源基板と制御基板が見えます。





そして、ネジを外して電源基板だけ取り出します。





さて、ここからが問題です。

手元にはろくな計測機器がないので、目視でダメそうな部品が
ないかを確認していきます。


電源基盤でダメになることが多い部品は電解コンデンサなので
電解コンデンサをよく観察します。



この3つの電解コンデンサは、見た目で判断できるほど変形して
いました。写真だとわかりにくいですけど。




【修理方針】

明らかに異常だろうというのは、この3つの電解コンデンサです。
なので、これらを3つとその隣にある2つの一見正常に見える電解
コンデンサの5つを交換してみることにしました。


他にもダメなところがあるかもしれませんが、今のところ調べる
手段がないので、これでダメなら液晶ディスプレイを買い換えます(^_^;)


手元に電解コンデンサがないので、後日購入することにしました。



さて、電解コンデンサ秋葉原に調達しに行って来ました。



今回交換修理に使う予定の電解コンデンサは2種類です。

A.目視で異常な3つの「16V 1000μF 105℃」

B.目視では正常な2つの「25V 680μF 105℃」


Aは、すぐに見つかりました。しかし、Bは見つけられません
でした。16Vならあるのですが、25Vのものはありませんでした。


仕方がないので(きちんと計算していないのですが)

「25V 470μF 105℃」
「25V 1000μF 105℃」

の2種類を購入しました。


(これの組み合わせで容量リアクタンスは大体一緒になるんじゃね、勘だけど)

と思いつつ(苦笑)




ということで、部品の調達までで力尽きましたので
修理の結果については、後編にて書きたいと思います。